産院フォト・マタニティフォト撮影レポート|出張撮影とムービーの実際
マタニティフォト・ニューボーンフォトの出張撮影レポート。出産が予定日から2週間ずれても、産院での面会時間内にニューボーンフォトとムービーを撮影。退院後は自宅でおくるみアートと、マタニティ時と同じポーズの家族写真も。実例をもとに撮影の流れを紹介します。

マタニティフォトを撮ったご家族から、「生まれたら、今度はニューボーンフォトもお願いしたい」とご相談いただくことがよくあります。今回はまさにその流れで、マタニティフォト → 産院でのニューボーンフォト&ムービー → 退院後の自宅でのおくるみアート・家族写真と、出産をはさんで一続きの思い出を残せた出張撮影の実例をご紹介します。
出産は予定通りにいかないもの。今回も予定日から2週間ほどずれましたが、日程を柔軟に調整できる出張撮影だからこそ、産院の面会時間内でたくさんの写真とムービーを残すことができました。「こんな思い出の残し方があるんだ」と、これから出産を迎える方の参考になればうれしいです。
始まりはマタニティフォトから——「産後に同じポーズで」という計画
今回の撮影は、妊娠後期のマタニティフォトからスタートしました。ご自宅でリラックスした雰囲気のなか、おなかの丸みがいちばんきれいに見える時期の姿を撮影。ご夫婦でおなかに手を添えるポーズや、窓からの自然光を活かしたシルエットなど、定番から少し遊び心のあるカットまでバリエーション豊かに残しました。
このときに決めていたのが、「赤ちゃんが生まれたら、同じ場所・同じポーズでもう一度撮る」という計画です。マタニティフォトで撮ったポーズを産後に再現すると、「おなかの中にいた赤ちゃんが、いま腕の中にいる」という時間の流れが1枚の比較写真として伝わります。この計画があったので、マタニティフォトの段階からポージングを多めに撮っておき、産後の再現がしやすいように構図を記録しておきました。
マタニティフォトの時期は、おなかの丸みがしっかり出て、体調も比較的安定しやすい妊娠7〜9ヶ月頃に撮る方が多いです。ただし、おなかの大きさやつわりの経過には個人差が大きいので、「妊娠何ヶ月だから」と決めつけず、体調を最優先に日程を組むのがPASHALYのスタイルです。
服装は、白やベージュのワンピースが定番。おなかのラインを出すならリブ素材やサッシュベルト、さりげなく残したいならゆったりしたシルエットで手を添えるだけでも十分伝わります。パパやお子さまも一緒に写れば、そのまま「家族が増える前の最後の家族写真」にもなります。エコー写真やベビーシューズを小物に使うと、これから会える赤ちゃんの気配を1枚に込められます。
出産は予定通りにいかない——予定日から2週間ずれても撮影できた理由
ニューボーンフォトの難しさは、撮影日が事前に確定できないことです。新生児期のやわらかな雰囲気を残すなら生後なるべく早い時期が理想とされますが、肝心の出産日は赤ちゃん次第。今回も予定日から2週間ほどずれ、当初想定していた撮影スケジュールは白紙になりました。
そもそも、なぜ予定通りにいかないのか。計画分娩であっても、お産の状況によって1〜2週間ずれることは珍しくありません。そして産院での撮影を希望する場合、チャンスは入院中だけ。しかもその短い入院期間の中でも、いつでも撮影できるわけではないのです。産後の1週間を分解してみると——
| 産後日数 | ママと赤ちゃんの状況 | 撮影 |
|---|---|---|
| 出産当日〜1日目 | 体が本当にしんどく、撮影どころではない | × |
| 2日目 | むくみや貧血がひどかったり、会陰切開・帝王切開の傷が痛んだり、まだ難しい | △ |
| 3〜4日目 | 体調が少し落ち着いてくる。撮影のベストタイミング | ◎ |
| 5日目 | 退院準備。経腟分娩の方は退院する人も多く、撮影は難しい | × |
| 6〜7日目 | 帝王切開の方の退院準備・退院当日で慌ただしい | × |
つまり、約1週間の入院のうち、撮影に向いているのは実質2日程度。ここに面会のスケジュールを合わせる必要があるので、「産院でニューボーンフォトを撮る」のは思った以上にタイミングがシビアなのです。
さらに病院のルールという壁もあります。撮影ができる産院であっても、面会時間が1時間だけだったり、夕方しか面会できなかったりという制約は珍しくありません。しかも面会時間中も、お祝い膳が運ばれてきたり、ママや赤ちゃんの検査・診察が入ったりと、入院中は意外と多忙。実際の撮影は、そうしたスケジュールの合間合間で進めていくことになります。だからこそ、限られた時間で段取りよく撮れる経験値が問われる撮影でもあります。
それでも撮影が実現できたのは、出張撮影ならではの柔軟さがあったからです。
- 仮予約は「予定日ベース」でざっくり押さえる——前後2〜3週間の幅を見込んでおく
- 誕生の連絡をもらってから日程を確定——赤ちゃんとママの体調を見ながら調整
- 産院の面会ルールに合わせる——面会時間・人数制限・撮影可否を事前に確認
スタジオ撮影だと予約枠の取り直しが難しいこともありますが、出張撮影は「生まれてから決める」が基本設計。予定日がずれることは織り込み済みなので、慌てる必要はありません。むしろ大切なのは、妊娠中のうちにカメラマンと「生まれたら連絡します」という関係を作っておくことです。産後に一から探し始めると、新生児期はあっという間に過ぎてしまいます。
産院でのニューボーンフォト&ムービー撮影——面会時間内でここまで残せる
誕生の連絡をいただき、産院での面会に合わせて撮影に伺いました。生まれたばかりの赤ちゃんに会えるのは、ご家族にとってもかけがえのない時間。その空気ごと残せるのが、産院でのニューボーン撮影の魅力です。



産院での撮影で気をつけていること
産院は赤ちゃんとママが回復するための場所。撮影はあくまで「お邪魔させていただく」姿勢で、次のことを徹底しています。
- 事前に産院へ撮影可否を確認——院内ルール(フラッシュ・場所・時間)に従う
- 面会時間内で完結——機材は最小限、セッティングに時間をかけない
- 自然光ベースで撮る——強いライティングは使わず、窓際のやわらかい光を活かす
- 赤ちゃんの眠りと授乳のリズム優先——起こさない、無理に動かさない
- 衛生管理——手指消毒・体調管理は撮影者として当然の前提
依頼前にカメラマンへ必ず確認してほしいこと——「強い光を使いませんか?」
これからカメラマンを探す方に、ひとつだけ強くお伝えしたいことがあります。生まれて間もない赤ちゃんに、強い光を当てない撮影をしてくれるかを、依頼前に必ず確認してください。
産院での撮影環境は、正直かなり過酷です。写真や映像の世界では「室内の電気(ミックス光源)を消して撮る」のが鉄則なので、撮影はほぼ薄暗い中で行うことになります。さらに面会時間が夕方からというルールの病院も多く、頼みの自然光さえ弱い時間帯に撮らざるを得ないケースも珍しくありません。
この暗さを安易に解決しようとすると、ストロボ(フラッシュ)に頼ることになります。もしカメラマンがストロボを使おうとしていたら、「ストロボは絶対に使わないでください」とはっきりお願いしてください。新生児への配慮として、PASHALYでは産院でのニューボーン撮影にストロボや強いライティングは使いません。薄暗い環境でも明るくやわらかに仕上げるのは、機材と技術でカバーするのがプロの仕事です。「暗い部屋・夕方の面会でも、強い光なしで撮れますか?」——この質問への答えが、カメラマン選びのひとつの基準になります。
限られた面会時間でも、眠る赤ちゃんの表情、小さな手足、ママのまなざし、パパが抱き上げる瞬間——残したい場面はたくさんあります。今回は写真に加えてムービーも並行して撮影しました。新生児期の「ふにゃふにゃ」とした動きや小さな寝息は、写真だけでは伝わらない部分。数十秒のカットをつなぐだけでも、見返したときの没入感がまったく違います。

出産の入院バッグに入れておきたい「撮影小物」リスト
産院での面会時間は限られています。だからこそ、入院バッグにあらかじめ撮影用の小物を忍ばせておくのがおすすめです。カメラマンの撮影で使えるのはもちろん、ご家族のスマホでも「ニューボーンフォトらしい1枚」がすぐに撮れるようになります。今回のご家族が実際に持って行って活躍したもの、私が普段からおすすめしているものをまとめました。
撮影に使いたい小物リスト
- 「Just Born」の木製プレート:「生まれたばかり」とひと目で伝わるマイルストーンプレート。赤ちゃんの横にそっと置くだけで、スマホでもカメラでも一気に"作品"になる万能アイテムです。通販やハンドメイドマーケットで手に入り、お名前や生年月日を彫刻できるオーダー品なら、そのまま一生の記念品に
- 足形・手形キット:生まれたての足の小ささは、ほんの数週間で変わってしまいます。インクを使わない発色タイプなら赤ちゃんの肌を汚さず、産院のベッドの上でも手軽に取れます。取った足形をプレートや日付カードと並べて撮ると、それだけで完成度の高い1枚に
- お気に入りのおくるみ1枚:産院備え付けの白いタオルとはひと味違う、写真の主役になる布。淡い無地やくすみカラーが赤ちゃんの肌をきれいに見せてくれます
- ベビー用ヘアバンド・ボンネット:小さくてかさばらないのに、身につけるだけで写真の印象ががらりと変わるコスパ最強の小物
- エコー写真:赤ちゃんの横に添えて「おなかの中にいた頃のあなた」と一緒に。マタニティフォトからの物語がつながります
- 結婚指輪:小さな手足にそっと添えると、家族の始まりを感じさせるカットに
- ぬいぐるみ:大きさ比較の定番。退院後も毎月同じぬいぐるみと一緒に撮れば、成長の定点観測になります
出産入院で「持って行って便利だったもの」
撮影小物と合わせて、入院生活そのものを助けてくれる定番アイテムもご紹介します。撮影の合間のママの快適さは、そのまま写真の表情に表れます。
- 前開きのパジャマ:授乳も診察も撮影もスムーズ。色選びにはちょっとしたコツがあります。産後数週間は悪露が続き、パジャマやシーツに血が染みてしまう心配から、つい汚れの目立ちにくい紺や黒を選びがちです。それは正解なのですが、撮影の日だけは白っぽいパジャマやワンピースに着替えるのがおすすめ。画面全体が明るく統一感が出て、赤ちゃんを包み込むような多幸感のある仕上がりになります。濃い色のパジャマしかない日は、白いおくるみやブランケットを多めに画面に入れてカバーすることもできます
- 円座クッション:会陰の傷が痛むママの必需品。ベッドから起き上がって撮影に参加するときの休憩にも活躍します。Amazonで高評価の助産師ママ推薦の高反発円座クッションのような、沈み込みすぎない高反発タイプだと傷にやさしく座れます
- こぼさず飲めるペットボトルキャップ:横になったまま水分補給できる入院の神アイテム。特に帝王切開の場合、産後1〜2日は起き上がるのもしんどく、寝たままペットボトルで飲もうとするとこぼれてしまいます。おすすめはジューシーキャップ(Juicy Cap)という商品で、価格は400円前後。開けたまま倒してもこぼれず、吸い込むと飲み物が飲めるすぐれものです。本来は1歳頃の小さなお子さん用なので「出産の数日間しか使わないのに買うのはちょっと」と抵抗があるかもしれませんが、ママが使った後は将来お子さんが使えるものだと思えば、気持ちも楽です
- 好きな音楽を流せる準備(サブスク+小型スピーカー):出産時や産後に好きな音楽を流せると、気持ちが落ち着いてぐっとリラックスできます。ただ、スマホ本体で再生すると音楽の間はスマホがいじれなくなるのが地味にストレス。バックグラウンド再生できるYouTube MusicやYouTube Premiumに加入しておくと、音楽を流しながら赤ちゃんの写真も撮れて快適です。小型スピーカーを持っていくのもおすすめ。陣痛中も入院中も、病室がやさしい空気になります
- リップクリーム・保湿剤:病室は乾燥しがち。写真写りにも意外と影響します
- 長めの充電ケーブル:ベッドから届く長さが正義。写真もムービーも撮るなら、スマホの電池は貴重品です
メイク禁止の病院もある——アートメイクという備え
意外と知られていませんが、病院によっては入院中のメイクが一切禁止というルールがあります(顔色や爪の色から体調を確認するためです)。つまり、産後の撮影も面会の記念写真も、すっぴんで迎えることになる可能性があるということ。出産後に写真撮影やムービーを検討している方は、眉毛・アイライン・リップのアートメイクをあらかじめ入れておくのもおすすめです。すっぴんでも顔立ちがはっきり写るので、産後の写真の安心感がまるで違います。なお、妊娠中・授乳中は施術を断られる場合もあるため、検討する場合は早めの時期に施術先へ相談してみてください。
スマホでもすぐ撮れる、産院ニューボーンフォトのコツ
プロの撮影日以外にも、シャッターチャンスは毎日訪れます。スマホで撮るときのポイントは3つだけ。
- 窓際の自然光で撮り、フラッシュは使わない——新生児の目にやさしく、肌もきれいに写ります
- 真上からの俯瞰でプレート・足形・おくるみをレイアウトする——迷ったらこの構図がいちばん失敗しません
- 動画も数秒ずつ回しておく——寝息、しゃっくり、あくび。あとで見返すと写真以上に泣ける素材になり、ムービー編集の材料にもなります
退院後、自宅でのニューボーンムービー撮影
退院して赤ちゃんとの生活が始まったご自宅へ、あらためて出張撮影に伺いました。自宅でのニューボーン撮影には、産院とはまた違った良さがあります。
- ママと赤ちゃんの負担が少ない——移動ゼロ、授乳もおむつ替えもいつも通り
- 時間に余裕がある——赤ちゃんのペースに合わせて、寝たタイミングで撮れる
- 「日常」が写る——ベビーベッド、ぬいぐるみ、家族が過ごす部屋そのものが背景に
自宅でのムービーは、沐浴の準備をするパパの手元、抱っこであやすママ、すやすや眠る赤ちゃんの表情など、なにげない日常のワンシーンを中心に構成しました。数年後に見返したとき、「この頃はこの部屋で、こんなふうに過ごしていたね」と思い出せる映像は、演出された映像よりもずっと心に残ります。
赤ちゃんが泣いてしまっても、それも大切な記録のうち。あやしながら少しずつ撮り進めればよいので、「機嫌のいい状態をキープしなきゃ」と気負う必要はまったくありません。むしろ泣き顔も、この時期にしか撮れない表情のひとつです。

実際のニューボーンムービーの作例はこちらです。写真とはまた違う、動きと空気感が伝わるはずです。
ニューボーンムービーに残したい「音」と「シーン」
ムービーの価値は、写真では残せない「音」にあります。撮影のときに意識して集めているのは、こんな素材です。
- 小さな寝息としゃっくり——新生児期ならではの、消えてしまう音
- あくび・のび・モロー反射——びっくりしたように手を広げる反射は今だけ
- ミルクを飲む音、飲み終わった後の満足顔
- ご家族が名前を呼ぶ声——「〇〇ちゃん」と呼びかける声は、何年後に聞いても泣けます
- お着替えやおむつ替えの手元——慣れない手つきも、あとから見れば愛おしい記録
- 窓の外の環境音——季節の雨音や蝉の声が入ると、「生まれた季節」ごと残ります
こうした数秒のカットを積み重ねて1本のムービーに編集すると、赤ちゃんの記録であると同時に、新米パパママの記録にもなります。産後の慌ただしい毎日は、渦中にいると記憶が飛んでしまうもの。だからこそ、第三者のカメラが残す日常には意味があります。
撮影環境づくりはカメラマンにおまかせ
自宅撮影というと「部屋を片付けなきゃ」と身構える方が多いのですが、実際に使うのは窓際の明るい一角だけ。散らかりがちな新生児期のお部屋でも、光の向きと画角の工夫で生活感は自然に整理できます。室温は赤ちゃんが肌を出しても寒くない程度に少し高めに設定し、加湿にも気を配ります。準備物はほとんどありません。
おくるみアートで残す、ニューボーンフォトらしい1枚
自宅撮影では、ニューボーンフォトの定番であるおくるみアート(ニューボーンフォトアート)にも挑戦しました。やわらかい布で赤ちゃんをふんわり包み、小物と合わせて世界観を作るスタイルです。

新生児期の赤ちゃんは、おなかの中にいた頃の丸まった姿勢が自然に残っています。おくるみで包まれると安心してよく眠ってくれる子が多く、眠っている間にそっとポーズを整えて撮影します。ここで大切なのは、見た目のかわいさより赤ちゃんの安全と快適さが常に優先ということ。無理な体勢は取らせず、嫌がるそぶりがあればすぐに中断して、抱っこや授乳の時間をはさみます。
安全のために、撮影中はこんなことに気を配っています。
- 室温は大人が少し暑いと感じるくらいに——肌を出す時間があるため、暖かさを最優先
- 必ず大人がそばに付き添う——高さのある場所には絶対に一人で乗せません
- SNSで見る「浮いている」ようなカットは合成——実際は常に手で支えて撮り、あとから合成するのが世界標準の安全手法です
- 時間をかけすぎない——眠りのリズムに合わせて、こまめに休憩をはさみますニューボーンフォトのポーズや小物の種類については、ニューボーンフォト完全ガイドで詳しく解説しています。
座らなくて大丈夫——産後ママの体にやさしい「映えるポージング」
産後のママの体は、想像以上にダメージを受けています。会陰切開や裂傷の傷が痛んで「椅子に座るのがつらい」という方はとても多く、帝王切開のママは傷をかばって取れる姿勢そのものが限られます。今回のママも座る姿勢がつらい時期だったため、座らずに撮れる楽なポーズを中心に撮影を組み立てました。そして実はこれが、写真としても自然で映えるのです。
- 添い寝ポーズ:ベッドに横になって赤ちゃんと向かい合う定番。ママの体がいちばん楽な姿勢のまま、視線の交わる距離感はこの時期にしか撮れません
- ごろん俯瞰(川の字カット):家族みんなで寝転んで、真上から撮る。「座らない・立たない・がんばらない」の決定版で、表情も自然にほころびます
- 窓際の立ち抱っこシルエット:座るより立つほうが楽、というママに。逆光のシルエットはドラマチックに仕上がるうえ、産後の体型が気になる方にもやさしい構図です
- 肩越しショット:赤ちゃんを縦抱きにして、ママの肩越しに赤ちゃんの顔を狙う。ママは後ろ姿になるので、すっぴんや顔まわりのむくみが気になる日でも安心
- 手元のクローズアップ:赤ちゃんの小さな手を包むママ・パパの手。顔が写らないカットは、体調が優れない日でも無理なく撮れます
ポージングというと「決めポーズ」を想像されがちですが、産後撮影の主役は赤ちゃんと、赤ちゃんを見つめるご家族の自然な表情。がんばらないことがいちばん映える時期です。撮影中も授乳や休憩を最優先に、ママの体調に合わせてすべての進行を調整します。つらいときは遠慮なく「横になったまま」でリクエストしてください。


マタニティフォトと同じポーズで——「比較カット」の家族写真
そして今回の撮影のハイライトが、マタニティフォトのときに計画していた同じポーズでの比較カットです。マタニティフォトでおなかに手を添えていた場所に、今度は赤ちゃんを抱いて立つ。同じ部屋、同じ立ち位置、同じ構図。並べて見ると、おなかの中にいた命がこの世界にやってきたことが、言葉にしなくても伝わります。




この「ビフォーアフター」形式は、アルバムの見開きやSNSでの出産報告にもぴったりです。きれいに揃えるコツは次の3つ。
- マタニティ側の撮影時に構図を記録しておく——立ち位置・カメラの高さ・レンズを揃える
- 同じ服や小物を1点入れる——つながりが視覚的に伝わる
- 撮影は同じカメラマンに頼む——光の作り方や色味まで揃えられる
一組のご家族の物語を妊娠中から続けて見せていただいているからこそ撮れる1枚で、カメラマンとしてもいちばん胸が熱くなる瞬間です。
きょうだいやペットと一緒に残す
上のお子さまがいるご家庭なら、「お姉ちゃん・お兄ちゃんになった日」の記録もぜひ一緒に。赤ちゃんをのぞき込む横顔、そっと頭をなでる小さな手、ちょっと得意げな抱っこデビュー。きょうだいカットは、数年後に本人がいちばん喜ぶ写真です。無理に笑顔を作らせる必要はなく、赤ちゃんに興味津々の自然な様子を追いかけるだけで、十分にドラマチックな1枚になります。ワンちゃん・猫ちゃんと赤ちゃんの初対面も、ご自宅ならではの撮影シーンです。
ニューボーンフォトはいつまでに撮る?時期の目安
実例を踏まえて、よくいただく質問にもお答えしておきます。まず撮影時期について。一般に、新生児らしい丸まったポーズやおくるみアートを撮るなら生後7日〜14日頃がベストとされ、遅くとも生後28日(新生児期)までが目安といわれます。この時期は眠りが深く、胎内にいた頃の姿勢が自然に残っているためです。
ただし、これはあくまで目安です。
- 生後1ヶ月を過ぎても、ナチュラルな寝姿や家族写真中心なら十分素敵に残せます
- 早産や低体重などで退院が遅れた場合は、退院後の体調を最優先に日程を組みます
- 「時期を逃したかも」という方も、まずはご相談ください。その月齢ならではの姿を一緒に考えます
今回のように予定日が2週間ずれるのはよくあることなので、仮予約は幅を持たせて、確定は生まれてから。これがいちばん安心な段取りです。
ご相談から納品までの流れ——今回の実例タイムライン
「実際、いつ何を決めればいいの?」という声にお応えして、今回のご家族の流れをタイムラインでまとめます。
- 妊娠中期〜後期:ご相談・マタニティフォト撮影——このときに「産後は同じポーズで比較カットを」と計画。ニューボーンの仮予約もこの時点で
- 出産予定日の共有——予定日の前後2〜3週間を撮影候補としてゆるく確保
- 誕生のご連絡——予定日から2週間ずれても問題なし。母子の体調を伺いながら面会日を調整
- 産院での撮影——面会時間内にニューボーンフォト&ムービー。足形やプレートもここで活躍
- 退院後、自宅での撮影——おくるみアート・ムービー・比較カット・家族写真をゆっくりと
- データ納品——写真データとムービーをオンラインでお届け
ポイントは、すべての起点が「妊娠中のご相談」にあること。産後はとにかく時間と体力が足りません。妊娠中に段取りだけ済ませておけば、あとは赤ちゃんに会えるのを楽しみに待つだけです。
産院と自宅、どちらで撮る?実例からわかった使い分け
今回は産院と自宅の両方で撮影しましたが、それぞれ役割が違うと感じています。
| 撮影場所 | 残せるもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 産院 | 生まれたての空気感・面会の記録・初めての家族の時間 | 面会の瞬間ごと残したい方 |
| 自宅 | おくるみアート・日常のムービー・比較カット | 赤ちゃんのペースでじっくり撮りたい方 |
産院は「その日にしか撮れない記録」、自宅は「作品としてじっくり残す時間」。両方撮るのが理想ですが、どちらか一方なら、移動の負担がなく時間に余裕のある自宅出張撮影からおすすめしています。
なお、産院によっては外部カメラマンの立ち入りや面会人数に制限がある場合もあります。その場合は、ご家族のスマホで撮っていただくコツをお伝えしたうえで、退院後の自宅撮影に内容を寄せるなど、状況に合わせたプランをご提案しています。「うちの産院では無理かも」と諦める前に、一度ご相談ください。横浜・神奈川・東京で入院中にニューボーン撮影ができる産院の一覧(住所・電話つき)や、アート/ナチュラルのスタイルの違いは、産院でのニューボーン撮影レポートにまとめています。
写真とムービー、両方残す意味
今回の撮影では、すべての場面で写真とムービーを並行して残しました。写真は「一瞬を切り取って飾れる」、ムービーは「声・動き・空気ごと保存できる」。特に新生児期は、泣き声も、しゃっくりも、手足のばたつきも、数週間で驚くほど変わってしまいます。
数年後、お子さまが大きくなったときに「あなたが生まれた日、こんなだったんだよ」と一緒に見返せる記録は、ご家族の宝物になります。マタニティフォトから続けて残していれば、そこにはおなかの中にいた頃からの物語がまるごと収まっています。
撮影データの楽しみ方
納品データは、眠らせておくのがいちばんもったいない。おすすめの活用方法をいくつかご紹介します。
- 比較カットを見開きにしたアルバム——マタニティと産後の同ポーズを左右に並べると、それだけで物語が完成します
- 出産報告に——Just Bornプレートや足形のカットは、報告はがきやSNSの1枚目にぴったり
- 祖父母への共有——遠方でなかなか会えないおじいちゃんおばあちゃんに、ムービーごと共有すると本当に喜ばれます
- 成長の定点観測のスタート地点に——同じぬいぐるみ・同じ場所で毎月撮っていくと、1歳の誕生日には12枚の成長記録が揃います
ニューボーン期のデータは、この先のハーフバースデー・お宮参り・100日祝いと続いていく記録の「第1章」。最初の章がしっかり残っていると、その後の写真も何倍も味わい深くなります。
よくある質問
Q. 出産が予定日とずれたら、キャンセル料はかかりますか? かかりません。ニューボーン撮影は予定日がずれる前提でスケジュールを組むので、誕生後に日程を確定します。
Q. 産院での撮影は誰に確認すればいいですか? まず産院に「面会時に家族がカメラマンを同伴して撮影してよいか」をご確認ください。院内ルールの確認ポイントはこちらからもご案内できます。
Q. 上の子も一緒に撮れますか? もちろんです。きょうだいが赤ちゃんをのぞき込む姿は、ニューボーン期にしか撮れない人気のカットです。
Q. 撮影時間はどのくらいかかりますか? 産院での撮影は面会時間に合わせてコンパクトに、自宅での撮影は授乳や休憩をはさみながらゆったり進めます。赤ちゃんの眠りのリズム次第で前後するため、当日は時間に余裕を持ってご予定を空けておいていただくのがおすすめです。
Q. マタニティフォトを撮っていなくても、ニューボーンフォトだけ頼めますか? はい。ニューボーンフォトのみのご依頼も多くお受けしています。妊娠中にご相談いただければ、比較カットの計画からご提案できます。
Q. 足形は退院後でも取れますか? 取れます。自宅撮影の際に足形・手形を一緒に取るご家族も多いです。インクを使わないタイプなら、赤ちゃんの肌や寝具を汚す心配もありません。
Q. 帝王切開でした。いつから撮影できますか? 体調の回復を最優先に、退院後、無理のない日程でご相談ください。添い寝中心の楽なポーズだけでも十分素敵に残せます。当日の体調に合わせて内容を柔軟に変えられるのも、自宅出張撮影の良さです。
Q. 撮った写真をSNSに載せるとき、気をつけることはありますか? 産院名の入ったリストバンドや命名札、自宅の位置がわかる写り込みには注意が必要です。納品時に「SNSに載せやすいカット」をお伝えすることもできますので、公開範囲に迷ったらご相談ください。
マタニティフォト・ニューボーンフォトの出張撮影はPASHALYへ
PASHALYでは、マタニティフォトから産院・ご自宅でのニューボーンフォト、ムービー撮影まで、出産前後の思い出を一続きの物語として残すお手伝いをしています。予定日がずれても大丈夫。赤ちゃんとママの体調を最優先に、女性カメラマンが柔軟に日程を調整します。横浜・神奈川・東京を中心に出張いたします。マタニティフォト・ニューボーンフォトをお考えの方は、お気軽にLINEでご相談ください。